「パラボリックってなに?」
「パラボリックの使い方を教えて・・・」
「相場の転換点を見極めたい!」
このように相場の転換点を探るパラボリックが気になっているFXトレーダーの方も多いのではないでしょうか。
そんなパラボリックを使用すれば、FX相場におけるトレンド転換点をつかんで大きな利益を上げることも可能です。
そこで今回は、パラボリックの使い方を知りたいFXトレーダーに向けて、その使い方や設定方法について解説していきます。
テクニカル分析のパラボリックとは?
パラボリックには「放物線」といった意味があり、ローソク足の上下に表示されるSAR(ストップアンドリバース)といった指標を利用し、どこが相場の転換点になるのかを見極めるために開発されました。
J.W.ワインダー氏が開発し、トレンドフォロー型のテクニカル指標となっています。
上図はヒロセ通商C2アプリにてUSD/YEN5分足チャート上にパラボリックを表示させています。
相場の転換点を視覚的にとらえることができ、トレンドの方向性を掴むことができます。
では、パラボリックの計算方法を詳しく見ていきましょう!
パラボリックの計算方法
パラボリックの計算方法は、以下の通りです。
SAR=前日SAR+AF×(FPー前日SAR)
AF(加速因数):0.02≦AF≦0.2
RP(極大値):SARが買いシグナルの場合はその期間の最高値・SARが売りシグナルの場合にはその期間の最安値
パラボリックの設定方法
パラボリックのパラメーターは初期設定がAF:0.02となっています。
通常はこの値でトレードしてもらって構わないのですが、短期トレードをメインとされている場合には、数値を上げることでより値動きに敏感に反応させることも可能です。
反対に、より鈍くさせるにはパラメーターの数値を下げるといいでしょう。
この数値はあなたのトレードスタイルに合わせて変更してみてくださいね!
パラボリックの使い方
パラボリックの使い方としましては、ローソク足の下でSARが放物線を描いている場合には上昇トレンドと判断することができるので「買い」、反対にローソク足の上でSARが放物線を描いている場合には下降トレンドと判断することができるので「売り」、となります。
また、パラボリックはトレンドの転換点を視覚的にとらえることができますので、「買いポジション」→「売りポジション」「売りポジション」→「買いポジション」といったように’’途点(どてん)’’を繰り返して常にポジションを持ち続けることも可能です。
例えば、上昇トレンド中にパラボリックのSARにローソク足がタッチした場合、下降トレンドが発生したと判断することができますので、現在持っていた買いポジションを売却し、直ぐに売りポジションを取ります。
反対に、下降トレンド中にパラボリックのSARにローソク足がタッチした場合、上昇トレンドが発生したと判断することができますので、現在持っていた売りポジションを買い戻し、直ぐに売りポジションを取ります。
このようにトレンド発生時には効率よく利益を上げることができる指標となっています。
FXで使用するパラボリックの注意点
パラボリックにはいくつかの注意点も存在します。
FXではどのようなテクニカル分析も完璧なものはありませんので、これから紹介する注意点に気を付けてトレードしていきましょう!
レンジ相場のダマシに気を付けよう!
トレンドフォロー型のパラボリックは、為替レートが一定の価格帯を行き来するレンジ相場が弱点となります。
そのためパラボリックの苦手とするレンジ相場では多くのダマシが発生しています。
このようなダマシを回避するには、レンジ相場を得意とするオシレーター系テクニカル指標を取り入れるといいでしょう。
ちなみにパラボリックを開発したJ.W.ワインダー氏によると、パラボリックはトレンドの総合的な強さを可視化した「ADX」との併用をおすすめしています。
その他にも「RSI」や「ストキャスティクス」など、自分なりにアレンジして上手く活用してみてくださいね!
AF値の設定には要注意!
パラボリックの設定方法でも紹介したAF値ですが、こちらを変更する際には注意も必要です。
なぜならパラボリックのAF値を大きくしてしまうと、より値動きに敏感に反応してしまいますので、どうしてもダマシが大きくなってしまいます。
特にレンジ相場では、使い物にならなくなってしまうので十分注意往復ビンタを食らわないようにしましょう!
反対に、パラボリックAF値を小さくしてしまうと、より値動きへの反応が鈍くなってしまいますのでダマシは減りますが、機会損失にも繋がりかねません。
この点、あなたのトレードスタイルに合わせてしっかりとAF値の設定を行ってみてください。
まとめ
今回ご紹介したパラボリックの使い方や設定方法を理解すれば、相場の転換点を見つけることができ、効率の良いトレードを実現させることができるでしょう!
また、パラボリックのAF値の設定にも気を付けることで、ダマシを回避して損失を最小限に抑えることも可能です。
ただし、これは全てのテクニカル分析に言えることなのですが、いくらパラボリックを使用したトレードが上手くいったとしても毎回絶対に勝てるということはありませんので、複数のテクニカル分析を使用して対応していくといいでしょう!
それでは、今後あなたの収益がUPするよう、心より願っております。