FXをはじめると「通貨単位」という用語を耳にします。これはどういう意味身なのでしょうか。

通貨単位とはFX取引を行うときの、通貨の最低数量のことを指します。会社によって取扱はさまざまですが、初心者におすすめなのは1000通貨単位で取引ができるFX会社です。このような会社なら数千円程度の少額の資金でFXを始められます。

そこでこの記事では通貨単位の意味と初心者におすすめの投資方法について詳しく見ていきます。

目次 [ close ]
  1. FXで欠かせない取引通貨単位とは？
    1. まとめて売買がFXの基本
    2. レバレッジ規制で通貨単位が小さくなった
  2. FX初心者は1,000通貨単位のトレードがおすすめ
    1. 1000通貨単位は少額資金で始められる
    2. 1,000通貨単位は1通貨単位のリスク10分の1
  3. まとめ

FXで欠かせない取引通貨単位とは？

まず、FXをはじめるうえで欠かすことのできない取引通貨単位について見ていきましょう。

まとめて売買がFXの基本

FXでいう「通貨単位」という用語は、取引を行う際の通貨の最低数量のことを指しています。そして、その最低数量を１ロットといしています。

FX[でまとめ買い、纏め売りで取引を行うことが基本です。そのため、通常は１万や１０万とまとめて取引をします。そしてこの通貨のかたまりのことをロットと呼びます。FXでは基本的に1万通貨を1ロットとして売買する形をとっていました。

現在では1,000単位や、なかには1単位から取引を行えるところもあります。

レバレッジ規制で通貨単位が小さくなった

以前は、どのFX会社でも取引通貨単位は1ロット1万通貨単位としていました。つまり、日本円の場合なら1万円、ドルの場合では1万ドル、ユーロでは1万ユーロが取引の最小単位になります。

以前はFX取引を行う際に、数百倍のレバレッジをかけることができました。そのため、高いレバレッジさえかけていれば少ない資金での取引が可能だったのです。

例えば1ドル100円で10,000通貨単位の取引をしたとします。レバレッジをかけなければ、100円×10,000通貨単位で100万円の証拠金が必要です。これがレバレッジ100倍だったらどうでしょう。100円×10,000通貨単位÷100万円＝１万円となり、１万円の証拠金があれば取引ができたのです。

現在は投機的な取引を制限するという目的で、レバレッジ25倍が上限となっています。そのためたとえ最大限となる25倍のレバレッジをかけたとしても、以前よりも多くの証拠金が必要となります。さきほどの例でいうと、100円×10,000通貨単位÷25＝4万円となり、4万円の証拠金が必要になります。つまり、取引に必要となる資金が多くなってしまったのです。

そこで顧客のFX離れを回避するために、FX業者は通貨単位を小さくして少額でもFXを始められるように変わってきています。

FX初心者は1,000通貨単位のトレードがおすすめ

現在、国内のFX会社では1万または、1000通貨単位で取引を行うところが主流となっています。なかには1通貨といった取引を行うFX会社もありますが、通常は1万または1,000通貨単位のどちらかを選ぶことになります。

会社通貨単位
GMOクリニック証券10,000
YJFX！1,000
SBI FXトレード1
ヒロセ通商1,000
みんなのFX1,000
DMM.COM証券10,000
外為ドットコム1,000

では初心者にはどちらがおすすめなのでしょうか。結論から言うと、初心者は1000通貨単位で取引するのがオススメです。

1000通貨単位は少額資金で始められる

1000通貨であれば、10,000通貨単位の1/10の資金で取引を始めることができます。資金の負担が少ないためお金が用意しやすく、FXを始めるハードルも低くなります。

たとえば、美術館の入場料が１万円もするのであれば入るのをためらうかもしれませんが、1,000円なら入ってみる気になるのではないでしょうか。

1,000通貨単位で始めることのできるFX会社を選べば、少ない資金で始められるため、取引を始めるためのハードルが低くなるのです。

FX取引とは証拠金取引のことです。担保として証拠金をFX会社に預託することで、証拠金の最大25倍までの外貨を運用することができます。

米ドル／日本円を１万円通貨単位で取引する場合、必要な証拠金は４万円を超してしまいます。1,000通貨単位ではこの1/10の証拠金、約4,000円の証拠金を用意すれば取引を行うことができるのです。

1,000通貨単位は1通貨単位のリスク10分の1

FXの損益は、取引通貨単位によって大きく異なります。

例えば1ドル110円でドルを買うとして、1円円高が進むことを想定します。

10,000通貨単位の場合
1円(円高)×10,000通貨単位＝10,000円(損失)

となり、10,000円の損失が発生します。

1000通貨単位の場合
1円(円高)×1000通貨単位＝1000円(損失)

となり、損失は1000円だけですむことになります。

このように1000通貨なら1円の為替変動で損をしても1,000円しか損をしません。しかし、1万通貨であれば1万円の損になります。さすがに１万円も損する可能性があるとなると、初心者にとってはなかなか手を出しにくいのではないでしょうか。このようにトレードを始めたばかりの初心者には1000通貨単位の方がオススメといえます。

また通貨単位が小さくなると利益も少なくなるのではと思う方もいると思いますが、レバレッジをかけることによって利益を上げることもできるのです。

FXの取引に慣れてきたら取引量を上げればよいだけですので、初心者は1000通貨取引に対応している会社を選ぶ方が良いでしょう。

まとめ

初心者がFX取引を始めるのであれば、小さな通貨単位で取引を行っているFX会社を選ぶほうが良いと思います。1万通貨単位のFX会社を選ぶと、投資を始めるために用意しなければならない資金が10倍にもなってしまいます。

初心者は取引になれるまで、小さな通貨単位で取引を行ったほうが、損をしたときも損失を少なくすることができます。また、より少額から投資を行うことができますので、さまざまな投資スタイルを実際に試してみることもしやすいでしょう。

なかにはSBI FXトレードのように1通貨単位から取引できるところもありますが、1通貨単位では利益を伸ばすことは難しいでしょう。逆に、1万通貨単位で取引を行うFX会社では損をした時のリスクが高くなってしまいます。

人気のFX会社も、通貨単位の扱いはさまざまです。いくつかの例をあげておきますので、皆さんの投資スタイルに向いたFX会社を選ぶようにしてください。

会社通貨単位
GMOクリニック証券10,000
YJFX！1,000
SBI FXトレード1
ヒロセ通商1,000
みんなのFX1,000
DMM.COM証券10,000
外為ドットコム1,000

このようにFX会社によって取引はさまざまですが、1000通貨単位と1万通貨単位では、利益も10倍ですが損失も10倍になることを忘れてはいけません。FX初心者が無理なく取引をしたいのであれば、1000通貨単位のFX会社を選ぶようにしたほうが良いでしょう。