FXや投資に興味があるけど、FXと株の違いがわからないということはありませんか?
少額で始められるFXと株の投資ですが、特に初心者におすすめできるのはFXです。
そこでこの記事では、FXと株の違いやそれぞれのメリット・デメリット、FXをおすすめする理由について紹介していきます。
FXと株の違いはどこ?両者を比較してみた
投資をこれからはじめる人にとってみれば、FXと株の仕組みがどう違うのかわかりづらいと思います。そこでまずはFXと株の違いについてみていきます。
カテゴリ | FX | 形式 |
投資対象 | 通貨 | 企業 |
対象の規模 | 50通貨ペア | 3,700銘柄以上 |
必要資金目安 | 数千円~ | 十数万円~ |
取引時間 | 24時間(土日祝除く) | 9時~15時(土日祝除く) |
レバレッジ | 25倍 | 約3.3倍 |
手数料 | 安い | 高い |
変動要因 | 経済事情 | 企業の実績 |
値動き | 年30% | 1年で100倍以上になることも |
配当・金利の受取 | 毎日 | 原則年2回 |
投資対象の違い
FXと株では投資対象が異なります。
株の投資対象は企業です。企業の業績などを見て、これから株の値段が上がりそうな企業に投資するのが株式投資です。
一方、FXは通貨に投資します。FXとは、「Foreign Exchange」の略で、外国為替証拠金取引のことを指します。
海外で売買するときには、その国の通貨で取引をすることになります。そのためには、その国の通貨と自国の通貨と交換するわけですが、その取引のことを「為替相場(為替レート)」と呼ぶのです。
FXでは他の国の通貨を買ったり売ったりして差益を狙います。円はもちろんのこと、ドルやユーロなどの通貨を売ったり買ったりする取引です。ある意味で、世界経済の動きに投資しているともいえるでしょう。
取引時間の違い
株式投資の取引時間は平日の9時~15時ですが、FXは平日24時間いつでも取引することができます。土日は市場が休みのために取引ができません。
日本の株は、日本の市場が開いている取引時間でしか取引ができません。しかしFXは世界中で取引をしているため、世界中で為替市場が開いています。
そのため、日本の市場が閉まる時間になったら、次はロンドン市場で取引を始めるといったように市場を変えていくことで24時間可能になるのです。
必要最低資金の違い
FXの最大の特徴はレバレッジ取引です。レバレッジにより、口座に預け入れている資金の25倍の金額までの取引が行えることになります。レバレッジをかけることにより数千円という少額から始めることができるのがFXの利点です。
一方、株では通常100株単位で売買を行います。そのため最低でも数万円~十数万の資金を用意しなければ株を購入することはできません。高いものだと数十万円、数百万円必要な場合もあります。
FXのメリット
少ない資金でもレバレッジ取引により大きな投資が可能
FXの最大の魅力がこのレバレッジです。より大きな利益を上げるには多くの資金が必要ですが、FXでは手元も資金が少なくてもレバレッジをかけることで大きな取引を行うことができます。
24時間いつでも取引ができる
FXは株とは違って平日であれば24時間いつでも取引することができます。
FXは相場が下がっている時でも利益が出せる
FXでは値下がりしている相場でも利益を出すことができます。なぜかというと、FXは外貨を買うという取引だけでなく、先に外貨を売りあとで買い戻すことが可能だからです。FXは値動きのトレンドに関係なく利益が上げられるようになっているのです。
スワップ金利(スワップポイント)で利益が出せる
FXにも金利が存在します。そのため、外貨を買って持っているだけでも、預金のように資金を増やすことができるのです。これはスワップポイントと呼ばれており、高額なスワップポイントを提供している口座開設しスワップポイントで儲けることも可能です。
FXのデメリット
高いレバレッジにより大きな損失が生じる可能性がある
FXはレバレッジによって自己資金以上の金額を投資できます。そのため利益も大きくなりますが、損失も大きくなる可能性があります。
寝ている間にも相場が動いてしまう
24時間取引が可能ということは、夜間なども相場が動いているということになります。つまり、自分が寝ている間に大きな損失が出てしまう可能性もあるのです。
株のメリット
株の売却益を期待できる
株式投資は、株の売却益を期待できるのがメリットです。業績の良い会社は株価が上がり、悪いニュースが出た会社は株価が下がるなど、株価は常に変動しています。株式投資では、取得したときの株価よりも値上がりしたタイミングで売却すれば、売却益を得ることができます。
配当金・株主優待がもらえる
株式投資では保有株数に応じて、配当金がもらえたり株主優待があったりします。配当は、株主に利益を分配することで、利益が大きければ配当が増えることもあるでしょう。株主優待は、企業が株主に対して自社商品やサービスなどを提供するもので、国内多くの企業で実施しています。
企業の経営に参加できる
企業の株を購入すると議決権が与えられ、企業の経営に参加できます。株主総会に参加することで、企業に直接意見を言える機会を持つことができるのです。
株のデメリット
初期投資額が比較的高い
株式投資は初期投資額が高くなります。最低でも数万円程度が必要で、多くの銘柄は数十万~数百万円の投資額を用意しなくてはなりません。最低投資金額は銘柄にもよりますが、FXと比較すると株式投資の初期金額は高いといえるでしょう。
思ったとおりの売買が成立しないことがある
株価は常に変動しているため、自分の思ったとおりの売買が成立しないことがあります。たとえば、株価が1500円の株式を少しでも安く買いたいと思い、1480円で買い注文を出しても注文が成立するとは限りません。逆に1600円まで値上がりして、1500円の時に買っておけばよかったと後悔する可能性もあります。
投資初心者には比較的ハードルが高い
株式投資は初心者には比較的ハードルが高い面があります。東証1部だけでも2,000社以上の企業が上場しているうえに、株価は常に変動しているからです。
どの企業の株式を購入するか決めるには、その企業の業績や財務体質を確認し、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった投資指標をみるなど、多くの情報から判断する必要があります。
株とFXはどっちがいい?少額で投資を始めたい初心者にはFXがオススメ
投資の初心者が投資を始めるとしたら、株とFXのどちらがいいのでしょうか。これまで見てきたように、株は数千社の企業が投資対象となるため、投資前に確認しなければならないことが多く、通貨が対象のFXよりもハードルが高い面があります。
そのため、初心者が投資を始めるのであればFXをおすすめします。そこでFXがおすすめである理由をもう一度見ていきます。
オススメ理由①:小額からでもスタートできるから
FXは数千円から投資を始められるため、株と比べて初期投資が少なくてすみます。初心者が初めて見るにはもってこいの投資といえるのではないでしょうか。
オススメ理由②:24時間取引できるので多忙なサラリーマンでもOK
FXは24時間いつでも取引ができます。株の場合は時間が限られているため、多忙なサラリーマンだと行うことが難しいでしょう。FXであれば仕事の時間外でもトレードができますので、取り組みやすいと言えるでしょう。
オススメ理由③:デモトレードが可能な取引所が多いから
多くのFX会社はデモトレードを用意しています。実際の取引を始める前に、デモトレードで取引の仕方に慣れておけば、初心者でも比較的スムーズに取引を始めることができるでしょう。
少額で投資をする場合、レバレッジのかけすぎには注意
少額で投資ができるFXですが、レバレッジのかけすぎには注意してください。レバレッジが高いほど利益も多くなりますが、逆に損失が大きく膨らむこともあります。支払うことができないほどの損失を抱えてしまったり、取引を続けられないほどの損をかぶったりする可能性も高いため、特に初心者はレバレッジをかけすぎないようにしましょう。
まとめ
初心者が投資を始めるのであればおすすめです。特に少額から投資を始めたい人や、仕事が忙しくて昼間は取引ができない人などにとって、少額から始められ夜間でも取引のできるFXは、新たに投資を始めるのに最適でしょう。
ただし、投資には失敗が付きものです。FXは少額で大きな利益をあげることもできますが、思いもよらない損失を抱える可能性もあります。レバレッジのかけすぎには注意して取引を行うようしましょう。