初心者の方でFX(外国為替)をやってみたいと考えている方のためにFXとは何かを説明していきます。

記事の概要
・FXを始める前に知っておくこと
・FXはレバレッジで取引するのでリスク限定で少額投資で始められる
・FX取引を始めるには取引所で口座開設をする必要がある

FX(外国為替証拠金取引)を始める前に知っておくこと

FXは誰でも気軽に始めることができます。口座開設するまでの時間も4,5日ほどです。

初心者の方も取引の仕方を覚えてしまえば簡単にできてしまいます。

そんな簡単にできてしまうFXですが、知っておかなくてはならないこともありますので皆様の不利益にならないようにしっかりと解説していきます。

FXとは

FXの正式名称はForeignExchangeのことで外国為替証拠金取引のことを言います。

日本円で海外のお金を買うことです。

お金でお金を買うことに対してイメージしづらいと感じる方もいるかもしれませんが日本円で株や金(ゴールド)を買うのと一緒です。

米ドル円で例えるなら、

日本円で1ドルを106.9円で購入します。107.3円に円安(ドルの価値は上昇)なったところで売却するとその0.4円の差益が利益になるしくみです。

「円が安くなるという」表現がわかりづらいと感じるかもしれませんが、あなたの買ったドルが金(ゴールド)や株価のように上昇している現象と全く変わりありません。

当然ですが株の空売りのように円高(ドル安)のショートポジションで取引することも可能です。

ただし、ショートポジションは暴落を予想しないといけないので買い(ロングポジション)になれてきてからやるのがオススメかと思います。

チャートを見ると一目瞭然です。

下記のチャートは2020年5月現在の米ドル円の1時間足ロウソクチャートです。赤色のロウソクと青色のロウソクが表示されていますが1本につき1時間の値動きの幅を表しています。

黄緑色の枠は赤色のロウソクが急上昇しています。これは円がドルに対して106.9円から107.3円に円安(ドル高)になったことを意味します。

もしあなたが5月16日のある時間帯に1ドル106.9円に振れる場面があり、そこで1米ドルを106.9円で購入したとします。

そして、2時間後に107.3円まで円安(ドル高)になる場面がありました。円安になった瞬間、あなたの買ったドルの価値が赤色ロウソクが示す通り上昇しているということになります。

黄緑枠の赤色のロウソクの底値(106.9円)でドルを買い、2時間の間で高値(107.3円)で売却した場合、107.3円から106.9円を引いた0.4円の差額があなたの利益となります。

この0.4円が小さいと感じた方、それは大きな間違いです。

FXの世界では1Lotという単位で取引します。国内のFX取引所で米ドルを1Lot購入し1円の円安になると1万円の利益になります。

上記のチャートでは0.4円が小さいと感じた方、それは大きな間違いです。

FXの世界では1Lotという単位で取引します。国内のFX取引所で米ドルを1Lot購入し1円の円安になると1万円の利益になります。

上記のチャートでは0.4円の円安でしたが、この時点であなたの運用益は1Lot1万円のうち40%が上昇したことになるので4,000円の利益が出たことになります。

繰り返します2時間で4000円です。

仮に100Lotで勝負した場合、100Lotは1円の円安で100万円の利益になりますので上記のチャートだと40万円の利益になるのです。

たった2時間で大手企業の月収分が稼げてしまうのです。しかも時給20万円です。

この火力こそがFXの魅力であります。

ただし、FXにはリスクが伴うので初心者の方は決して無茶をしてはいけません。

1Lotから始めてください。1Lotであれば10万円程度の資金から始めるとゆとりある取引ができます。

まずは少額投資から始めることをおすすめします。

少額投資で始めよう

1円の円安で1万円の利益という考え方はレバレッジという仕組みで成り立っています。

レバレッジは「てこの原理」とも言われ、少ない資金量で大きな取引ができるということです。
(ただし、損失が膨らんでも借金や追証にならによう強制ロスカットという仕組みを設けています。)

FXの国内の業者一律レバレッジ25倍と金融庁が定めています。そのために証拠金という必要最低限の資金をFX口座に入れておく必要があります。

米ドル円だと証拠金に入れておく必要があり舞う。

米ドル円だと証拠金は大体4万3000円ほどです。

先述したLotという単語で取引するので1ドルを1Lot分購入する際は最低4万3000円の証拠金を口座に入れておく必要があります。

1ドル108円から1ドル109円に円安(ドル高)になるとします。

1Lot(4万3000円)の米ドルを買って1円の円安(ドル高)になると1万円の理由が出ると先述しましたが、逆に1円の円高(ドル安)になってしますと1万円の損失になることも覚えておきましょう。

1円動くと1万円の利益が出る単語をレバレッジ25倍と考えるとわかりやすいです。

証拠金は通貨によって変わります。

ユーロ円であれば4万6000円、ポンド円であれば5万2000円程の証拠金が必要になります。

リスクが限定されているので初心者も安心

強制ロスカットというシステムがあります。これは含み損が一定の基準を下回ると強制的に決済される仕組みのことです。

例えば資金を10万円で米ドル円を取引するとします。

米ドル円の証拠金は4万3000円ほどですので最低でもこの金額は口座に入れておかないと米ドル円を買うことができないと先述しましたが、含み損が増え口座内の資金が4万3000円を下回ると強制ロスカット目前ということになります。

大切なのは「いくらまで耐えられるのか」ということです。これはFXを始める前に知っておきたいことです。

強制ロスカットはネガティブな印象も強いですが、ある意味で投資家を救済する保険のようなものです。

確かに強制ロスカットを受けてしまうと口座の資金の大半がなくなります。しかし、マイナスにはなりません。

つまり、株の信用取引とは違って追証や借金を背負うことはないということになります。そういう意味では強制ロスカットは必要な仕組みであると言えます。

スワップポイントが貯まる

FXでは取引通貨を決済せずに持ち続けることでスワップポイントが発生します。

スワップポイントは各国の政策金利の差額を利益としてもらえることです。

日本よりも政策金利の高い通貨を買ってホールドしておくとスワップポイントが発生します。

米ドル円では1日当たり1Lot5円程度です。

当然ですが金利差があって発生するものなので全ての通貨が対象ではありません。

日本よりも金利の低い国の通貨を持つと逆にマイナスのスワップポイントが発生し、少しずつ損失が増えることにもなるので注意が必要です。

ユーロ円だと1日で13円のマイナスになります。

少し不安に感じた方もいるかもしれませんが、スワップ金利は業者ごとに見やすく表にまとまっていますので安心してください。

スワップはおまけのようなものなので、本当にしっかりとした取引で稼ぐのであれば気にしなくても大丈夫です。

デイトレードであればスワップの概念は考えなくても大丈夫です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

FXの始め方について解説させていただきました。

始めて間もない方はなるべく少額投資でスタートして慣れてきたら資金額を増やしてみましょう。

FXはたったの数時間で何万、何十万も稼げる世界ではありますが、予想を外すとその反動も大きくなるので初心者の方は少額投資で始めてみてください。